新:花粉症セルフケア 2011年版(追加バージョン)

2011年03月28日(月)

スギ花粉症セルフケア
2011年版;追加バージョン

は4月3日追加  ●4月16日追加 )

3月の半ば以降、スギ花粉が飛散しております。
予想通り大量です!

●その花粉もやっと少なくなってきましたが、
GWあたりまで飛びそうです。
気を緩めず治療してください。

そうだね、あと少しがんばでーす!

●コンタクトをしながらの花粉症の目薬は
できるだけ避けましょう。
防腐剤の影響でコンタクトが
白濁することがあるそうです。

花粉の多い時はコンタクトではなくメガネにしよう!

①花粉症の症状

目は痒く、鼻はグズグズ!
とても辛いと思います。
早めに受診し治療してください。
今年はゴールデンウィークまで続きそうです。

★今年は花粉の量が極めて多いため、
飲み薬だけでは対処できない方も多くいます。
目薬、点鼻薬も併用しましょう!

★ただ、2月末や3月初めから予防的に
薬を飲んでいた方は軽症で済んでいます。
花粉症の方は来年も是非早めに治療してください。
目安はは2月下旬です。

★また薬でねむくなる方もいます。
飲み薬もいろいろあります。
受診時にご相談ください。

②勘違い
患者さんで意外と多いのが、
自分は風邪だと思っている方です。
そして風邪薬でも治らないと受診されます。
やはりそれなりの治療医をしないと治りません。

花粉症は鼻に加え、目やのど、耳、顔などの
かゆみがあります。
咳や咽の痛み、頭痛、だるさもあります。
熱も37度台前半まで出ます。
風邪は38度以上の発熱があることが多いです。

さらに花粉症とアレルギー性鼻炎は違う病気と
思っている方もおります。
目の症状などもありますが花粉症はアレルギー性鼻炎に
概ね含まれると考えていいと思います。

③初めての発症
また今まで花粉症は無かった。
だから花粉症ではない、という方も多いです。
花粉症は小学生でも60歳代でも発症します。

新潟は今年は昨年の5倍、例年の2倍花粉が飛ぶと
言われてきました。
実際はもっともっと多く飛んでいます。
昨年の10倍以上飛んでいます。
これからが本格的なシーズンとなります。
これからも今年初めて花粉症になったという方が多く受診されると思います。

きちんと検査し、治療も受けて自分でできることは
自分で行いましょう。
セルフケアはとても大事です

<セルフケア・・2011.3.29更新>

 ①飛散の多い時間の外出は避ける

    晴天の風のある日、暖かくなる
    昼~夕方(10時~17時)

    にかけて飛散が多くなります。
    雨天の翌日も結構飛散が多くなります

 ②マスク、メガネの使用しましょう。
    普通のマスクで花粉は1/3、
    花粉症用マスクで1/6に減ります。
    鼻の両サイドをしっかりガードしてください。

    通常メガネで花粉は2/3、
    花粉症用メガネで1/3に減ります。
    最近は見た目もいい花粉症用メガネも増えています。

    コンタクトレンズの方は飛散の多い時は
    メガネにしましょう。
    角膜炎、結膜炎をおこしやすくなります。
    またコンタクトレンズを入れる前と後には点眼も
    行いましょう。

    ●点眼でコンタクトレンズが
     白濁する可能性があるとのことです。
コンタクトをしての点眼は控えましょう
     ただしコンタクトに支障のない眼薬もあるとのことです。
     よく表示を確認して使いましょう。
花粉が多い時はメガネがいいようです

当院でも点眼薬を処方しております。

 ③毛織物などのようなけばだった衣服を避けましょう。        
    どうしても花粉がつきやすきなりますし
    払うのも大変です。
ツルツル系がいいでしょう。

私ツルツル系?ボンネちゃん

 ④帰宅時に玄関先で着物、髪の毛をよく払いましょう。
    とにかく、花粉の付着を可能な限り予防し、
    家の中に持ち込まないことが大切です。

 ⑤帰宅後に鼻かみ、洗顔、うがいをしましょう。
    「帰宅時に必ずすべき4条件」は
    1、花粉払い 2、手洗いとうがい 3、洗眼、鼻うがい 
    4、洗顔です。
    鼻洗浄器・・・・ハナクリーンαがいいようです。

 ⑥飛散の多い時は、換気は少なくしましょう。
    基本的に窓は閉めておきますが
    レースのカーテンだけでも
    室内花粉は2/3と少なくなります。
    10cmの窓の開放では全開に比べ1/5となります。

昼はあまり窓開けない方がいいみたいだよー!

 ⑦布団や洗濯物の外干しは避けましょう。
    ★布団を外干しすると寝る時に大変な目にあいます。
    鼻づまり、くしゃみ、涙で眠れなくなります。
    外干しの洗濯物も入浴後に着た時に症状が出ます。

    ダニやハウスダストとは対応が大いに異なります。
    ちなみにハウスダストでは、
    週2回以上、10時間以上の日干しが有効です。

 ⑧掃除はまめに、窓際を丁寧にしましょう。
    花粉が舞いあがらないように、拭き掃除し、
    その後に掃除機がいいようです。
    花粉の多い窓際は十分に行いましょう。  

 ⑨花粉情報をこまめにチェックする。
    天気予報、新聞(新潟日報にも毎日花粉状況あり)
    インターネット:はなこさん(環境庁花粉情報サービス)
    などがあります。     

 ⑩不規則な生活は避けましょう。
    十分な休養、睡眠、栄養は体の免疫力、
    病気に対する抵抗力を高めます。
    喫煙、過度の飲酒は避けましょう。

ねてばかりもだめなのかなー?
でも飼い主みたいにお酒飲まないし・・・

 ⑪関東に行かれる方へ!
    関東、特に北関東は新潟の3~5倍の花粉が飛びます。
    新潟では大丈夫でも、東京ではだめという方が
    多くいます。
    強めの薬や、点鼻薬、マスクなどにつきご相談ください。

追加・・⑫寝る前にこれを!
  新しい花粉は重く床やたたみの上にたくさんあります。
  寝る前に頭の周り1mほどにファブリースなどを噴霧し、
  その後ティッシュで布団や畳の花粉を拭き取りましょう。
  朝の鼻の状態がかなり変わるそうです。
  是非試してみてください

このほか、妊婦さんや授乳中の方も多くいらっしゃいます。
詳しくは診察時にご相談ください。
当院では一人一人の患者さんに合った治療を心がけています。

そろっとこのようなシーズンです。

いまのところ新潟では計画停電もありませんが。
今回の大地震、大津波で不幸にして亡くなられた
多くの方々に深く哀悼の意を表します。
また披災に合われた方々一人ひとりに心より
お見舞い申し上げます。
今後の一日も早い復興を切望します。
また放射能被害がこれ以上広がらないよう
祈ってやみません。

大滝耳鼻科クリニック
院長   大滝 一

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